見晴らしの良さを活かした屋上と趣味を満喫する防音室がある家

「バイクに乗ったり、キャンプしたり、写真を撮ったりと、外で遊ぶことが好きで、ここはよく釣りに来ていた馴染みある場所。ちょうどいい土地を見つけたので、家をたてることにしました」。アウトドアが好きな一方で楽曲づくりや楽器演奏の趣味もお持ちなH様のご要望に応え、窓のない空間に二重ドアや防音・吸音設備をきちんと整え、音漏れをブロックする本格派の防音室を実現しました。1階に防音室を配置するため、LDKや水回りは2階へ。「ダイニングテーブルが苦手」というH様のライフスタイルからキッチン前を小上がりの畳スペースにして座卓スタイルに。リビングの勾配天井もこだわりのひとつです。また、見晴らしの良い立地を活かして屋上を設置しました。「プライベートな外の空間は使い勝手バツグン。夏は複数の花火大会を見ることができるんですよ」と家でのアウトドアライフも満喫されています。

窓がなく、壁面に防音壁、天井に吸音ブロックをあしらって音の響きと音漏れに配慮しました。思う存分、楽曲制作や楽器の演奏が楽しめると喜ばれています。

家の外だけでなく、家の中にも音が漏れないように防音室のドアは二重にしています。

1階廊下の一角に手洗い場を設置しました。帰宅時はもちろん、楽器を扱ったあとのお手入れや手洗いもしやすいように工夫しています。

フローリングの床や建具、正面のアクセントクロスの色味を揃えて、統一感を演出しています。右手に居室を2つ、左手の階段脇がトイレ、左手一番奥が音楽室となっています。

2階LDKはリビングを勾配天井にして開放感をもたらしつつ、プロジェクターを設置し、対面の壁はスクリーン用クロスを採用。ダイニングは小上がりの畳スペースにして和モダンな空間に仕上がりました。

勾配天井の木目クロスが温かな雰囲気を醸し出します。大きな座卓は祖父母から譲り受けたものとのこと。奥の片引き戸の奥に2畳余りの書斎を設置し、フルリモートワークにも対応しています。

食事をしたり、ゴロンと寛いだりできる畳スペースは地窓もつくって旅館や居酒屋の個室のような雰囲気に仕上がりました。掃出し窓には和テイストのスクリーンカーテンを採用しています。

対面キッチンには手元が隠れるカウンターを造作しました。奥行きを広めに取り、背面収納もたっぷりと用意しています。

見晴らしバツグンの屋上。「七輪で魚や肉を焼いてもご近所迷惑にならないから安心。人目を気にせずに洗濯物も干せるので重宝しています」とH様に仰っていただけました。

南欧の雰囲気が漂う佇まいは「以前、旅をしたイタリアのベネチアをイメージしました」とのH様のご要望を実現。アプローチのタイルや庭の人工芝はDIYでH様自ら設えられました。