収納の位置や量も綿密に計画。2階は寝るだけと割り切って半平屋のような住まいに
「本当は平屋が良かったんですが、延床面積の問題で2階に寝るだけのスペースを確保して、半平屋のような家を目指しました」と語る。その言葉どおり、1階に生活の基盤となるLDKや水回り、家族みんなの衣類などが収まる大型WICを備え、朝起きて降りてきたら寝るまでワンフロアで過ごせる間取りを実現している。床はオークの無垢材を採用し、アイアンや真鍮、タイルなどで素材感を活かしたお洒落な雰囲気に。
ダイニング
南に開けた敷地を活かし、LDKには窓からたっぷりと光が差し込む。ダイニングの窓際にはカウンターデスクを造作。オーダーした2連の格子窓が印象的だ。ダイニングテーブルなどの木製家具が床のオーク無垢とマッチしている
リビング
リビング上部は勾配天井で伸びやかに。現しの梁やブラックのシーリングファンが空間を引き締める。TV台はフロートタイプのオープン棚でシンプルに仕上げた
キッチン
家族の様子が見守れる対面キッチンを採用。室内窓越しに階段も見える。キッチンカウンターは分厚いタモ材の天板や袖壁を回り込む飾り棚、表面に表情のあるタイル、真鍮のペンダントライトなど、こだわりを形に。「SNSなどで気に入ったデザインを採り入れました」
トイレ
玄関ホールと直結する洗面室は清潔感のある明るい雰囲気。ハイサイドの明り取り窓も効いている。たっぷりと用意した可動棚で機能的。正面の引き戸はトイレ、反対側に脱衣室がある
洗面室
脱衣室は仕切り戸で独立するスタイル。室内干し用のハンガーパイプを設置した。右手の扉からキッチンにつながり、家事がスムーズに行える
トイレ
1階のトイレはウィリアムモリスのクロスとヘリンボーンの床でヨーロピアン・レトロな雰囲気に。「クロスはカタログでひと目惚れして、どこかに絶対使いたいと思いました。トイレなら遊んでもいいかなと思って(笑)」と夫人
収納
「WICの棚やハンガーパイプは家族の衣類などがきれいに収まるように、アパレルショップやSNSを参考に自分でデザインしました。大工さんがとてもいい方で、過去イチ面倒と言いながらも丁寧に作ってくれた自慢のワードローブです」
玄関
玄関ホールから階段につながる廊下はアールの下がり壁を設けて可愛らしく。土間続きのSICはウォークスルーで家族用の玄関を兼ねているから、メインはいつもきれいに保てる
玄関
ゆったりとした広さの玄関はブルーグリーンの塗り壁をバックにドライフラワーをアレンジ。夫人のセンスで住まいの顔としてふさわしい空間を演出している
外観
外観にはガルバ調でよりメンテナンス性の高い外壁材を採用。木目の軒天や玄関ドアが温もりを添え、真鍮のライトと赤い郵便受けはデザインにもこだわった。立水栓の蛇口も真鍮